宣伝文句
ふしぎによくきく 日本丸
火の用心。病の用心に日本丸。
のむ すぐきく 天下の名薬。
心臓と大熱には一等よくきく。
色々のんだが やっぱり日本丸。
のんだ！ねた！おきた！なおった日本丸！
鮮やかな朱色の丸薬です。
日本丸の構成生薬
丸薬にする製丸機
２０１２年３月１０日、大分県日田市に
行ってきました。
かつて日本のみならず、東アジア中で
売れまくった有名な薬、日本丸を取材する為
です。
戦時中は海軍にゼロ戦を寄贈するくらい
売上がありました。
日本丸に朱をかける際に使用された道具
日本丸は岩尾家十五代昭太郎が、心臓と熱さましの
特効薬として製造に成功。
斬新な朱色の丸薬、美しいパッケージ、購買意欲を
そそるキャッチフレーズで爆発的に売り上げを伸ばし、
支店も日本のみならず朝鮮半島、満州にも拡大
しました。
原料は、牛黄、麝香、羚羊角、蟾酥、熊胆、
真珠などの動物生薬と、廣東人参などの
植物生薬を使用。
万能薬として明治、大正、昭和と長く服用
されましたが、昭和４０年代には原料の仕入れが
困難になり、製造が中止され、その９０余年の
歴史に幕を閉じました。
